03 猫と月
一日の始まりは 甘いレモンのよう 薄くいれた紅茶の液に 頭の中まで つかって オレンジ型に切り取った 月を 空に 浮かべてみる
何気ない日常に 生きていくために 何もない日常を 特別な日へと変えていく
一日の終わりは 渋いコーヒー豆のよう 甘く煮込んだジャムの海に 指の先だけ ふれてみて 口を開けた白い猫に 同調して 外に出る
何気ない日常に 逃げてみたくなったから 白い尻尾をふりながら 青い外へと飛んでいく
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03→04
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