04 時間の中
季節外れの雨が ゆっくりと僕の上に落ちて 君の顔を見えにくくする 重くなった赤い葉が 君の上に重なって 僕の視界をくもらせる
いつの間にか僕は 見えなかったことに気がつかず 君の顔ももうよく思い出せなくて いつの間にか僕たちは 離れていたことに気がつかず 君の声ももうよく思い出せなくて
季節外れの雨が 君の声を聞こえにくくする 過ぎ去った時が 僕の言葉をかき消していく
季節外れの雨の中 君の声が遠くなる 君の顔が遠くなる 過ぎ去った時間の中 僕はもう 君の顔を思い出せない 君の声を思い出せない
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04→05
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